日本スカイランニング協会代表理事の松本さんに聞いてみた。コロナ禍で実現させた新設レース、嬬恋スカイランについて。【前編】

日本スカイランニング協会代表理事の松本さんに聞いてみた。コロナ禍で実現させた新設レース、嬬恋スカイランについて。【前編】

日本スカイランニング協会代表理事の松本さんに聞いてみた。
コロナ禍で実現させた新設レース、嬬恋スカイランについて。 【前編】

Champion System2016年より協賛をしている日本スカイランニング協会(以下、JSA)は、
スカイランニングという競技の普及を目的に設立された、日本におけるスカイランニングの中央競技団体です。

今年はコロナ禍の影響により、多くのスポーツイベントが中止や延期を余儀なくされています。

緊急事態宣言が解除されたものの、何だか落ち着かない雰囲気が世間に満ちていた6月上旬、
嬬恋スカイランという、スカイランニングの新設レースの開催が発表されました。

1日当たりの参加者を50名に絞った小規模レースを6週連続で開催するという、
まさにwithコロナ時代の新しいフォーマットとも言える大会でした。

本日は、大会ディレクターとして開催に向けて尽力された松本さんに、その経緯や大会に込めた想いをお伺いしてみました。


-スカイランニングとは?-
最高峰の頂へ、どれだけ短い時間で登ることができるかを競う山岳スポーツ。
欧州を中心に人気を博し、日本はもちろん、世界各国で近年競技者が増加中の注目スポーツ。
詳しくはこちら

 

※今回は松本さんのインタビューを前編、後編は大会に参戦したChampion Systemスタッフかねざしの
参戦記という形でお届けします。

 

今回お話を伺った人
松本 大さん

日本におけるスカイランニングの第一人者。

世界最高峰のシリーズ戦であるスカイランナーワールドシリーズに参戦し、2015年には年間総合成績10位という、
アジア勢として初のトップ10入りという快挙を達成。

現在はJSA代表理事(自称スカイランニングおじさん)に専念して、競技の普及に尽力。



―本日はよろしくお願いします。今年は思いも寄らない形で、レースの中止や延期が発表されています。
そんな逆境のなか、よく大会開催までこぎつけましたね、開催に至る経緯を教えてください。―

コロナウィルス感染症が蔓延する以前の今年3月、大会会場で使用させて頂いたパルコール嬬恋リゾートの方から
連絡を頂いたんです。

ここはいわゆるスキーリゾートなんですけど、グリーンシーズンも何かイベントを行って活用出来ないかと。

ミーティングを行って、今年は爆坂RUNというイベントを試験的にやってみようってことになりました。

 

―その直後に、コロナ禍の到来、、、―

そうなんです、今年のスカイランニングのレースも軒並み中止や延期が決まってしまいました。

そこで一番気掛かりになったのがアスリートのモチベーションです。特に若い世代ですよね。

この1020代前半の若い時期って、11年が濃いって言うのか凄く大事じゃないですか、
アスリートとしてぐっと伸びたり、またはガクッと成績落としたり。

彼らの気持ちを考えたら、みんなと切磋琢磨できる環境を提供することが必要だと思ったんです。

できる範囲で構わないから、爆坂ランと併催してレースを開催することにしました。


―正直、世間がイベントに対して及び腰になっていたタイミングに、新設レースを開催するって凄いと感じました。
受付の簡素化や、ウェーブスタートの導入、コースレイアウトをゲレンデの往復にしてスタッフの少数化を図り、
更にはエイドステーションでの手洗い等々、感染症対策が万全に講ぜられた運営スタイルは、
今後再開されるであろう、他のスポーツイベントに対して、一つの運営スタイルを示した形になったと思います。―

今回はゲレンデ往復という形態を取ったんですが、このコースだと本物のスカイランニングを表現出来ないんですよ。
山のピークを踏むとか、急峻なナイフリッジをパスするだとか、そういったものがスカイランニングの構成要素なんです。

でもそこにこだわったらこの状況下、大会なんて開催できない。

スカイランニングの定義やルールを、今使えるフィールドに照らし合わせてコースを設定しました。

スカイランニングの美学ももちろん大切ですが、何よりもアスリートファースト、可能な範囲でできることをやろうと。

 

―目指すべき大会があれば、それが選手のモチベーションになりますもんね、
大会の存在意義という観点からとても大切な要素ですよね。
さて、今年は「今できること」をコンセプトに開催された嬬恋スカイラン。今後の構想を教えてください。―

嬬恋村は私の地元なので、その嬬恋村の魅力をもちろん知っています。
キャベツだけが突き抜けていますが、ヨーロッパに負けないロケーションがあるのに、
そのフィールドを活かすことが出来ていない。
山岳スポーツで嬬恋村を盛り上げたいと思っています。

8月の子ども達が夏休みの期間、日本最大級に大きいスポーツイベントにしたいです、
フェスみたいな。


―フェスですか?―

そうです(笑)
嬬恋村にある全てのフィールド、主に山を舞台にしたランニング系総合イベントって感じですかね。

起伏の激しいロードのマラソンやトレイルランニング、
何もスカイランニングだけに固執することなく色々なものがあって良いと思っています。

夏休み、全国の子ども達が集まりたくなるようなイベントにしたいですね。

スカイランニングの、ジュニアチャンピオンシップなんてのも良いですよね、
そこには一流のスカイランナーも遊びにきて皆でワイワイできれば最高ですよね。

今年開催した嬬恋スカイランは、構想の10分の1を表現しただけかな?

 

―嬬恋村に初めて来ましたが景観の良さが抜群ですね、綺麗な山並みと眼下に広がるキャベツ畑。―

来年はスカイレースのコースを拡張する予定です、凄いところがあるんですよ、
スイスの山みたいで景色が本当良い、コース整備頑張っていますよ(笑)
 

―そうなんですか!来年に向けて引き続きトレーニングをしないと。

今後、嬬恋スカイランがどのようなイベントに成長するのか楽しみです、
松本さん本日はありがとうございます。―

 

さて、前編はここまでです。
松本さんの、アスリートファーストの考えやスカイランニングを日本に根付かせようという
熱い想いがヒシヒシと伝わりますね!


後編は、8月9日に開催された嬬恋スカイレースのエリート部門、

スカイレースに出場したChampion Systemスタッフかねざしの参戦記です。
選手の目線から見た嬬恋スカイランのことや、使用したウェアのことについて紹介します。

後編を読む

 
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JSA公式ホームページ→https://skyrunning.jp/
嬬恋スカイラン公式ホームページ→https://www.tsumagoiskyrun.com/