CS Slingerの新村選手に聞いてみた。 トラック種目の事やウェアについて、そして今後の展望に至るまで。【後編】

CS Slingerの新村選手に聞いてみた。 トラック種目の事やウェアについて、そして今後の展望に至るまで。【後編】

CS Slingerの新村選手に聞いてみた。 
トラック種目の事やウェアについて、そして今後の展望に至るまで。【後編】

CS Slinger新村選手へのインタビュー、後編です。

前編では、自転車競技をはじめたきっかけやチーム創設の経緯についてお伺いしました。後編ではレースで使用しているウェアのことや、今後の展望について熱く語っていただきました。

後編もお楽しみください!

前編を読む

―それでは後編もよろしくお願いします。さて、チーム立ち上げから、Champion SystemCS Slingerへウェアのサポートをさせていただいています、Champion Systemでウェアを作ることにした理由を教えてください。―

ご存知の通りトラック種目は、ウェアがパフォーマンスに与える影響って凄く大きいんです。

当時、日本国内で流通するウェアの中で、オリンピックや世界選手権で活躍する選手が着ているものと同等のクオリティーを持つウェアってChampion Systemしかなかったんです。

世界と戦えるウェアを手っ取り早く入手する方法はこれだと(笑)
ニュージーランドや香港ナショナルチームが使用しているウェアと同じですもんね。

 


CS Slingerにはリアジッパーが特徴的なChampion Systemの最高峰スーツ、「Eliteスピードスーツ」を供給しています、着用した印象は如何ですか?―

リアジッパータイプのスーツに初めて袖を通した時、こんなにも着心地が違うのかと感動した記憶があります。

ウェアの前面にジッパーがないので、通常のサイクルジャージの様にジッパーが付いていることで生じる素材の突っ張り感がかなり軽減されるんです、
これは走行中も実感できるレベルです。
オムニアム競技の様に1日中着ていても快適ですよ。

あと、リアジッパーの良いところって、ジッパーの位置を背面にすることでジッパー丈が短くなり、生地の占める面積がフロントジッパーと比較すると大きくなると思うんです、結果的に、身体によりフィットしやすい構造になっているんじゃないかと思います。

 

Eliteスピードスーツはディンプルファブリックやカーボンファブリックなど、計5種類の生地を適宜組み合わせて作られている点も特徴です。―

研究結果から得られた、トラック種目に適した生地を使っているんですよね。
ただ、生地の細かな違いが、空気抵抗にどれほど影響を与えているのかって実感できるレベルではないのが正直な感想です。

そうそう、Eliteスピードスーツって、裾の背面に縦長の形状でメッシュ生地のパネルが組み込まれていますよね。
裾部分は硬い印象のフィット感を持つカーボングリッパーが使われていますが、このメッシュ生地が良い働きをしているんです。カーボングリッパーの硬いフィット感を適度に和らげて丁度良い具合なんですよ。

 


Champion Systemのウェアに何か要望あればこの際教えてください(笑)―

ここ最近、生地の開発や空気力学の研究って凄く進んでいる印象があります。
1年単位でウェアって進化していますよね。

スーツの次回アップデート楽しみにしています(笑)!!

 

―ありがとうございます、楽しみにお待ちください(笑) ところで、レース当日の話になんですが、スーツに袖を通す瞬間ってどんな心境なんですか。気が引き締まったりするんでしょうか?―

そうですね、そういう感じはあります、
スーツはトラック種目の勝負服なんで。

スーツを着て、ジッパーを上げて、ウェアについているシワを一つずつ直して、、、

 


―一つ一つシワを直すんですか!?―
 

そうですよ、一つ一つシワを直しますね。
特に気にしない選手ももちろんいますけどね。

海外の選手になるともっとナーバスになって、シワを除くことに神経を使う選手もいるんです。

 

―やはりレースになるとそこまで気を遣うんですね。さてここまでは経歴や、ウェアのことについてお話をお伺いしました。最後に新村選手、今後は中距離種目も継続して、競輪にも挑戦するんですよね。―

そうですね、ただ競輪に転向して中距離種目も続けていくことに対する認識が、皆さん思っているものと違うかもしれません。

私は、トラックナショナルチームに入って、体力面はもちろん、短距離に必要な能力を伸ばすことができて競輪学校の試験にも合格することができました。

今まで培ってきた中距離のトレーニングが競輪にも通用する、アドバンテージにもなり得る。
自分が活躍できたらそんなメソッドを確立することができて、凄く面白いんじゃないかと思っています。もちろん競輪はプロの世界なので甘くないことはわかっているんですが。

中距離種目の海外トップ選手は怪物みたいな体力と、スプリント能力を持っているんです。競輪に取り組むことで中距離種目にも活かせると思うんですよね、そうすると競輪を避けて通る意味はないなと。

実は、スプリントトレーニングを本格的にやったことって今まで無いんですよ。自分がどこまで行けるか挑戦できることを楽しみにしています。

 

―トラック中距離種目をもっと盛り上げていきたい、そんな新村選手の気概がヒシヒシと伝わってくるインタビューでした。新村選手、本日は長時間にわたるインタビュー、ありがとうございました。―

CS Slinger公式HP→http://www.slinger.jp/
本日紹介したウェアはこちら→Elite スピードスーツ