CS Slingerの新村選手に聞いてみた。 トラック種目の事やウェアについて、そして今後の展望に至るまで。【前編】

CS Slingerの新村選手に聞いてみた。
トラック種目の事やウェアについて、そして今後の展望に至るまで。【前編】

Champion SystemがウェアサポートをするCS Slinger、中距離種目を主戦場とするトラックチームです。

本日はチームを自ら立ち上げた新村選手に、自転車競技をはじめたきっかけやチーム創設の経緯、それからレースの勝負服であるスーツについて、はたまた競輪への挑戦、いろいろなことをお伺いしてみました。


※インタビュー時、大いに話が盛り上がり、ボリューム満載になりました。今回は2部構成でお届けします。

 

今回お話を伺った人
新村 穣選手

男子トラック中距離日本代表選手。

大学卒業と同時に自らトラックチーム「CS Slinger」を設立。トラック中距離種目、とりわけマディソン種目を主戦場に活動。
今年から競輪にも挑戦。

競輪とトラック中距離種目での活躍が期待されます。


―本日はよろしくお願いします。新村選手は高校から自転車競技を開始していますよね、まずは自転車競技をはじめたきっかけを教えてください。―

弟とのサイクリングがそもそもの始まりですね。

中学生の頃は、どこにでも売っているようなマウンテンバイクでサイクリングをしていました。
ギア付きの自転車で遠くまで行くのが好きでしたね。

もっと遠くまで、もっと速いスピードで自転車に乗りたいと思い始めた頃、ロードバイクという存在を知りました。

それなら、部活動としてロードバイクに乗ることができる自転車競技部のある高校へ進学しようと決めました。

 

―ちなみに、中学生の頃はどこまでサイクリングをしていたのですか?―

実家が横浜市なので江の島とか小田原、湘南の海岸沿いをよくサイクリングしていました。

そうそう、弟と一緒にサイクルモードのために幕張までサイクリングしたこともあります、
結構大変なことをしていましたね(笑)

 

―高校生になってから本格的に競技を開始したんですね、最初からトラック専門の選手だったんですか―?

本当はロード種目をやりたくて入部したんですが、練習の初日がたまたま競輪場でのトラック練習だったんです。

なんだか両種目やらざるを得ない雰囲気で(笑)

結果的に高校時代は、ロードとトラックの両種目に取り組んでいました。

 


―そうするとトラック種目に専念するのは大学時代からなんですね。―

そうですね、そうなんですが、実は当時、ロード種目の選手として、大学からスポーツ推薦を頂いて入学したんです。

ただ1年生の時、当時のチーム監督がメンバーの兼ね合いや脚質を考慮した結果、今年1年間はトラック種目をがんばれと。
そして気が付いたときには、4年間トラック専門選手になってしまっていました。

大学生の頃は中長距離を主戦場として、スプリントとケイリン以外は一通りこなしていました。
タンデムバイクも乗車したことあるんですよ。

 

―最も好きな種目ってありますか?―

体力要素や脚質、駆け引きの仕方もそれぞれ異なるのでどれって選ぶは難しいですね。

ただ、社会人になった今もメインに取り組むマディソンは自分にとって特別な種目です、得意とは言えないんですけど。

大学生になって初めてマディソンを見た時は、レースの展開やルールがイマイチ分からなかったです。
しかし海外で観戦した本場のマディソンは観客が凄くエキサイトしていて、こんなにも人々を感動させて喜ばせるトラック競技は他に無いと感動しました。
それがきっかけですね。

 


―確かにルールが難しいですよね、楽しく観戦するにはハードルが高い種目って印象です。―

そうなんです、かなり難しい(笑)

私も競技をはじめた頃、You Tubeでアップされているワールドカップや世界選手権のレース動画をひたすら見て勉強していましたね。

東京オリンピックからマディソンは正式種目に加わります。
これを契機にもっとメジャーになればと思っています。

 

―大学卒業時と同時にCS Slingerを立ち上げますね、その経緯を教えてください。― 

大学在学時、次に開催される東京オリンピックを目指そうと思っていました。

卒業後、どのような体制で活動していくのがベストなのか考えたんです。
競技に専念できる活動形態を作りたいなと。

その結果、見切り発車なところもありましたが、自分でチームを立ち上げ、スポンサーを募り、セルフマネジメントしながら活動をしていくことにしたんです。

ロードレースや競輪の選手なら、アスリート活動のフォーマットがある程度出来上がっていると思うんですが、
トラック中長距離種目になると、まったく確立されていないんですよね。
自分自身の身の置き方ひとつで新しい選択肢を作ることが出来るんじゃないかって。

今後、自分と同じ様な境遇の選手が現れた時に、アドバイスや何か手助けが出来るんじゃないかとも思いました。

そういった想いもあって、あえて既存の枠にはまらないカタチで競技を続けることにしたんです。

 

―さて、前編はここまでです。
さらっと、新村選手は語っていますが、選手活動に専念するための手段として、
チームを立ち上げるなんて簡単にできる話ではありませんよね。
そんな行動力に、新村選手の強さの秘密が垣間見えました。
さて、後編ではレースで使っているウェアの事や、今後の展望について熱く語って頂きます。―

後編を読む

CS Slinger公式HP→http://www.slinger.jp/