季節ごとのサイクルウェアの定番のウェアリング

快適なライドをするために欠かせないサイクルウェア。シーズンや気温、その日のライド(トレーニングに主眼を置いた高強度のサイクリングなのか、それともヒルクライム、はたまたポタリングやカフェライドなのか…)に応じて最適なウェアをチョイスすることがその日のライドを成功させるか否かに大きく影響を与えます。

サイクルウェアは、用途に応じてバリエーション豊富に、細分化されたウェアが展開されています。どの種類のウェアをチョイスしたら良いのか適切な判断をするのが難しいところ。今回は季節に応じたサイクルウェアのウェアリングについて解説していきます。

サイクルウェアは、サイクリングのパフォーマンスを高めることに主眼を置いて設計されています。タイトなシルエットが特徴的なカッティングはエアロダイナミクスを高めるため、ウェア内を常に快適なコンディションにするために最適なファブリックが選ばれており(もっと掘り下げると際限なく続いてしまうので割愛)、細部に至るまで工夫が凝らされている点もサイクルウェアの特徴といえます。その性能を最大限活かせるようにシチュエーションに応じて最適なウェアをチョイスしましょう。

サイクリングにおけるウェアリングの考え方

ウェアリングに対する考え方は、サイクルウェアだからと言って何か特別なことはなく、基本的に普段着ている洋服と同じように、暑い時は薄手のウェアを、寒い時は暖かいウェアをチョイスすることが原則です。

そこをベースにして、その日の気候やライドの種類に応じてレイヤリングの調整をすれば完璧。その日のライドの成功(80%くらい)が約束されたといっても過言ではありません。それでは、4シーズンにおける代表的なウェアリングを紹介していきます。

夏のサイクルウェアのウェアリング

熱中症や脱水症状のリスクが最も高いサマーシーズンにおけるサイクリング。ウェアには暑さを低減する快適性が求められ、半袖ジャージとビブショーツのアッセンブルが基本になります。

サイクルウェア 夏の服装(想定温度帯25℃~35℃)

基本の着用アイテム

Champion Systemはジャージとビブショーツ共にスタンダードグレードの「Tech」、ミドルグレードの「Performance」、そしてハイエンドグレードの「Apex」と3グレードを展開しています。ジャージは全てのグレードにおいて吸収速乾性に優れたファブリックを採用しており、サマーシーズンでも問題なく着用いただけます。

とりわけApex シリーズは用途に応じてジャージの種類が細分化されており、サマーシーズンは「Apex ライトジャージ」がオススメ。大きいエアホールが特徴で、抜群の通気性で汗を瞬時に気化し、体温のオーバーヒートを防ぐと同時に、ウェア内をドライにキープします。

Champion Systemのビブショーツはそれぞれグレードが異なっても、共通の素材を採用しており、オールシーズンに対応したモデルになります。

ライドの幅を広げる関連アイテム

ジャージの下にインナーウェアを着用するかどうかは、各々の好みによるところ。プロのサイクリストでも、インナーウェアの着用率はおよそ50%(当社独自調査)程度のようです。インナーウェアを着用することで汗が肌に滞留させず、体外へ排出する働きをサポートします。

しかしながらサマーシーズンにおけるライド中の発汗量はインナーウェアの吸水・排水力を上回ることが殆ど。インナーの有無が快適性に与える影響は少ないと言えそうです。むしろジャージのジッパーを下げても肌に直接風が当たらないので、暑く感じてしまうことも。 とは言うものの、インナーを着用するメリットもあります。

例えばダウンヒルのように、体温が急激に低下しやすいコンディションでは身体の冷えを抑え、内臓系のトラブルの予防につながります。また、素肌が透けにくい、停車時のジャージが肌にまとわり付く、あの不快感も軽減します。個人の好みや、ライドの種類や運動強度に応じてインナーの有無を選択しましょう。

Champion Systemではベースレイヤープロ(半袖/スリーブレス)という高機能インナーがラインアップされています。

上記アイテムに加え、TechウィンドベストとTechアームクーラーがあれば、より一層ウェアリングにバリエーションが広がり、サマーシーズンにおける殆どのシチュエーションに対応することができます。

肌の露出が増えるサマーシーズンのライドにおいて、紫外線対策はいつも以上に気を配りたいところ。日焼けは想像以上に体力を消耗します。薄手で携行性に優れた「Techアームクーラー」は腕部の紫外線対策に効果的なアイテムです。

ロングライドや山間部へライドに行くなら、「Techウィンドベスト」が心強い味方になります。軽量防風素材のVAPORファブリックが朝晩の少し肌寒い時や、ダウンヒルの時に体幹部分をプロテクト。畳めばバックポケットに収まるコンパクトサイズになるので携行も可能です。

夏におすすめのピックアップアイテムとサイクルウェアの着こなし

春から秋にかけてのライドのシチュエーションごとのコーディネートを紹介しています。

夏に近い春・秋のウェアリング

少し肌寒い時間帯もある晩春や初秋は、サマーシーズンのウェアリングをベースに、その日のライドや気候に応じて必要なウェアを検討しましょう。

夏に近い晩春や初秋のサイクルウェアの服装(想定温度帯15℃~25℃)

基本の着用アイテム

トップスは長袖ジャージか、半袖ジャージ&Techアームクーラーの組み合わせをベースにして、アウターレイヤーに体幹部分を保温するTechウィンドベストをチョイス。日中暖かくなってもジャージのバックポケットに携行できるベストは様々なシーンで活躍します。

ライドの幅を広げる関連アイテム

風が強い時や上半身を全て防風したいような気候の場合は「Techウィンドジャケット(長袖のウィンドブレーカー)」でもOK。TechウィンドジャケットはTechウィンドベストと同じファブリックを採用しています。パッカブルポケットが搭載されており、手のひらサイズまでコンパクトにすることができるのでこちらもジャージのバックポケットに収納が可能です。

ボトムスはサマーシーズン同様にビブショーツを。脚部の冷えが気になる場合はPerformanceニーウォーマーを着用しましょう。血流の多い膝関節を温めることで脚部全体を温める効果があります。Performanceニーウォーマーはシューズを履いたままの着脱が可能、もちろん、ジャージのバックポケットに収納することができます。

春・秋におすすめのピックアップアイテムとサイクルウェアの着こなし

涼しさを感じる春・秋のライドのシチュエーションごとのコーディネート

冬に近い春・秋のウェアリング

本格的な冬の寒さとまではいかないものの、家から出るときに少し億劫になる気候が多い初春や晩秋。しっかりと身体を保温するウェアをチョイスする必要があります。

肌寒い春や秋のサイクルウェアの服装(想定温度帯5℃~15℃)

フリースファブリックを採用したウェアは適度に風を通し、ウェア内を程良く保温しつつ、ドライなコンディションをキープします。Performanceインターミディエイトジャケットは、フリースファブリックを採用した長袖ジャージ形状のジャケットのため、このシーズンに重宝します。

体幹部分の保温性を高めるためアウターレイヤーにTechウィンドベストよりも保温性に優れたPerformanceウィンドベストをチョイス。デュアルジッパーを採用しているため、ベストを着用したままでも体温調整を容易にすることができます。もちろん、アウターレイヤーはベストではなく、TechウィンドジャケットでもOK。気候と好みに応じて使い分けましょう。

ボトムはサマーシーズンから引き続きビブショーツを。Performanceレッグウォーマー(もしくはPerformanceニーウォーマー)をプラスして、脚部の保温も抜かりなく。

秋のサイクルウェアの着こなし

シチュエーションや温度帯ごとのウェアリングとは

冬のウェアリングについて

グッと冷え込むウィンターシーズン、着用するウェアには防風性と保温性が要求されます。アウターレイヤーに防風性に優れたジャケットを着用し、インナーウェアの枚数や保温性能で体温調整をしましょう。

サイクルウェア 冬の服装(想定温度帯0℃~10℃)

アウターレイヤーにオススメのPerformanceウィンタージャケットは、防風性・保温性に優れたウィンターシーズンの鉄板アイテム。ヘビーユース間違いなし、お値段も高価格帯な商品が多いサイクルジャケットにおいて1万円台というコスパの良さも嬉しいところ。

インナーウェアにはフリースファブリックを使用したPerformanceインターミディエイトジャケットを。強度の高いサイクリングをするときや、暖かな気候ならTech長袖ジャージにチェンジ。その日の気候に応じてインナーウェアで調整をしましょう。

ボトムは、足首まで暖かいフリースファブリックを使用したPerformanceウィンタービブタイツでしっかり防寒(好みに応じてフリースファブリックを採用したウィンターシーズン向けのビブショーツ「Performanceウィンタービブショーツ」とPerformanceレッグウォーマーの組み合わせでもOK)。

冬のサイクルウェアの着こなし

シチュエーションや温度帯ごとのウェアリングを徹底解説

サイクルウェアの着こなし Tips

行き先の天気予報を確認しよう

寒暖差の激しいシーズンはどのウェアをチョイスしたら良いのか迷うところ。基本的に行き先の最高気温になった時に、快適な状態でサイクリングができるウェアを選びましょう。あとは薄手の(携行しやすい)ベストやジャケット、アームカバーなどで調整を。

レイヤリング(重ね着)の知識を応用しよう

どのようなタイプのライドにおいても、荷物は最小限であることに越した事はありません。レイアリングの基本知識があれば、快適性をキープしつつ、重ね着をするウェアの枚数を最小限に抑えることができます。

日中の気候変動が激しい登山や、スキーやスノーボードなど防寒の重要性が極めて高いウィンタースポーツでよく耳にする「レイアリング(重ね着)」という概念。特に気温が低い日や、日中の気温変動が大きい時に活用したい知識です。

一般的にレイヤリングは「ベースレイヤー」、「ミドルレイヤー」、「アウターレイヤー」の3層で構成されます。

※気候やその日のライドに応じてレイヤーの枚数を調整します。

  • ベースレイヤーの役割:汗を吸い上げて蒸発させる
  • ミドルレイヤーの役割:体温の調整
  • アウターレイヤーの役割:冷たい外気や雨を遮断

レイヤリングの利点は、ウェアの着脱がいつでもできるので体温調整が簡単にできる点。特にウィンターシーズンのサイクリングでは重要な知識になります。

ウェアの特性を把握して、最適なレイヤーをチョイスできればどのようなコンディションになっても対応することが可能になります。

ライドに出発する時の感覚を大切に

サイクリングは下腿部の大きな筋肉が主動筋になるため、感覚以上にエネルギーを消費します。言い換えると身体から発散される熱量も多くなります。ライドに出発する時は、感覚的に少し肌寒いと感じる程度のウェアリングが適しています。最初は少し寒いですがここは我慢!数分経ったら身体から熱が発散され始め、ちょうど良い(快適な)コンディションでライドをすることができます。